理事長 メッセージ

一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
理事長 村上信五


日本耳鼻咽喉科学会 東北地方部会の皆様へ

 東北地方部会の皆様におかれましては、この度の第68回日耳鼻東北地方部会連合学術講演会の開催、誠におめでとうございます。新型コロナウイルス感染症の拡大で、各地で学術講演会が中止されるなか、現地開催からWeb開催に切り替えるという全国初めての試みに佐藤宏昭会長ならびに東北地方部会の皆様に日本耳鼻咽喉科学会を代表して御礼申し上げます。また、先生方の高い志と学術に対する真摯な取り組みに敬意を表します。今回の東北地方部会連合学術講演会のweb開催は全国の日耳鼻会員に新たなメッセージとして伝わることと思います。
 さて、プログラムを拝見しましたが、学術集会と補聴器相談医更新講習会のハイブリッドで、学術集会はResearch Forum 7題、一般演題32題、専門医共通講習2単位、補聴器相談医更新講習は更新講習1単位、耳鼻咽喉科領域講習2単位と、学術的にも専門医プログラムとしても充実しており、参加者にとって大変有意義な企画と感心しております。また、今回、東北地方部会連合学術講演会を日耳鼻HPの会員・医療関係の皆さま「NEWS」で案内いただいたことで、7月27日現在、東北地区だけでなく東京から鹿児島まで330名もの参加登録があると聞き、驚きとともにweb開催の新たな利点が見えてきました。日本耳鼻咽喉科学会も今年の岡山市での第121回総会学術講演会と大阪市での第34回秋季大会(専門医講習会、夏期講習会、補聴器相談医講習会、臨床医会セッション)は現地とwebのハイブリッドで開催する予定にしております。第121回総会学術講演会の事前受付はすでに7月10日(金)からHP上で開始されており、また、第34回秋季大会も8月11日(火)から開始する予定ですので、東北地方の会員の皆様にも是非、多数ご参加いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。尚、第121回総会学術講演会と第34回秋季大会におきましては、事前登録で現地、webのいずれにも参加でき、最大で耳鼻咽喉科領域講習8単位、専門医共通講習1単位が取得できます。
 7月下旬、Go To トラベルキャンペーンの最中、新型コロナウイルス感染が再度、日本全国に拡大し、第2波が押し寄せてきています。しかし、岩手県は日本で唯一、感染者ゼロの記録を更新し続けています。佐藤会長には学術講演会で新型コロナウイルス感染者を出さない、出してはいけないというプレッシャーが重くのし掛かっていたと胸中察しいたします。それをweb開催で見事に切り抜け、しかも東北地区以外からも多くの参加者をgetされた佐藤会長の英断と手腕に改めて敬意を表します。そして私自身も、新型コロナウイルス感染の岩手県第1号が日本耳鼻咽喉科学会の地方部会連合会から発生することがなくなったことに胸を撫で下ろしているところです。